台湾お茶紀行 ☕
台湾はお茶文化の国で、日本統治時代に輸出商品として栽培を奨励したこともあり、中国の烏龍茶とは違う種類の台湾茶が大変美味しい。烏龍茶は茶色の湯が出るお茶ですが、台湾の烏龍茶は黄色の湯が出るお茶で、緑色の日本茶との中間種のお茶で、丸く粒状に固められているのが特徴です。凍頂烏龍茶というのがその代表です。高い山地の傾斜地で時間をかけて栽培される茶が高級品で、阿里山・梨山・杉林渓・玉山などが高級茶葉の産地です。
お茶屋さんは至る所にあり、特にホテル近辺には必ずあります。コーヒーや紅茶に比べてお茶は高価ですが、台湾の人々には茶文化が理解されており、高級品が愛されている様子。
多くの種類があり、それぞれ香りや形状に特徴があり、発酵の度合いや焙煎処理の方法により、味や香りが違ってきます。
コンビニで売られているボトル入りのお茶も台湾茶であり、中国の烏龍茶は人気がありません。
私の台湾旅行の目的の一つが茶葉の購入であり、一年分を購入してきます。
以下は、私が訪問したお茶屋さんを紹介します。
最初は九份の阿妹茶楼(アメチャロウ)で休憩した時に飲んだお茶の美味しさに驚きました。渋くなく、苦みもなくて薫り高くて味わいの深い感じです。 一人1,000円ほどで少し高いと感じますが、沢山の茶葉が用意され、何杯でも飲めます。
台湾でお茶を飲ませる店はみな同じようで、土瓶と湯沸かしコンロ、茶器セットと茶葉が二人分で10グラム程度。少しのお菓子もついています。
九份 は有名な観光地なので、値段も高めですが、大ヒットした映画(台湾映画:悲情城市)の舞台にも登場したことで、この阿妹茶楼は超有名店になっています。写真の様に店内席と、外部屋上席と2度利用しました。キールン(基隆)港を見下ろせる山の上で商店街の奥に茶店があります。
これ以降、台湾茶の良さにほれ込み、自家用に大量に買ってくるようになりました。
一番最初に尋ねたお茶屋さんは台北中に沢山の支店がある天仁銘茶です。宿泊していた西門町にありました。全くの素人でしたので高いなと感じながらジャスミン茶などを購入しました。
「天仁銘茶」
天仁と書いてテンレンと発音する茶葉店は数百店もある巨大なチェーン店で世界中に台湾茶販売店を展開しています。
2回目も友人に紹介されて、中山店を訪ねました。観光客が買い物しやすく、親しみが持てます。デパート、スーパー、ホテルなどへも納入している有名店です。
「徳芳茶業」
次いで友人に紹介された、甘州街にある徳芳茶業です。メインストリートの一つ、重慶北路の一筋西側に並行している通りにあり、茶葉の卸問屋さんとして古くから続く伝統の店です。
日本人と分かると、言葉の分かる娘さんを呼んでくれました。 紹介者の名を出すと、 高級茶を安い価格で売ってくれました。先の天仁銘茶の値段の半分ほどです。何種類ものお茶を沢山購入しました。 以後、合わせて4度ほど茶葉の購入に訪れています。
「三福茶行 」
松江路と交わる四平街にあり、六福客桟大飯店(レオフーホテル)を利用した時に見つけて訪問しました。
卸商に比べると少し高めですが、日本語の達者なママさんがいて、楽しいお店です。その後も2度ほど訪ねています。台湾金宣茶(乳香)や、金木犀の香りがする桂花茶を購入できる数少ない茶行です。黒烏龍茶や台湾紅茶も扱っています。
ネットでの購入と日本への郵送、ペイパルでの決済が可能。Facebookのメンバーでもあり、検索で店の様子がわかります。
「林華泰茶行」
台北の茶葉有名店第一の茶問屋です。
創業100年で日本人贔屓の筋が多い。
ウエブサイトもなく、ネット販売も行っていませんが、台湾式の伝統にしたがった商売のようです。看板の文字も右から左へ読ませる旧来の形。
重慶北路2段のカルフール近くにあり、大量のお茶がドラム缶で並べられており、まさに卸問屋さん。とても小売りをやっている店構えではありません。
日本語の上手な 番頭 の寥(リョウ)さんが、親切に案内してくれます。 多種類のお茶が揃えてあり、値段も良心的なので、毎回の台湾旅行に際し、必ず訪ねています。
「林茂森茶行」
重慶北路2段の林華泰茶行のすぐ隣に、林茂森という茶葉店が開業したので寄ってみました。聞けば本家争いで、兄弟喧嘩の末らしい。同じような品ぞろえと同じ値段で競争している様子。近代的な店で買い物しやすいです。若いご主人が日本語堪能ですが、工場を併せ持つ本家とは少し違うので一度訪ねただけに終わっています。
開店当初は右写真の様に、本家の悪口を大書して、乗っ取られたごときに言ってましたが、最近は引っ込めたようです。
それぞれ両立してやって行ければO.K.
梨山の高級茶他、沢山購入しました。
「王有記銘茶」
雙連駅から西へ少し入った朝陽茶葉公園に面した位置にある、王有記銘茶も訪ねてみた。日本語を話す娘さんが応対してくれて楽しい店です。中山地区から歩いて行ける範囲です。蜜香紅茶を試飲の末、購入しました。自然の甘みが出ている台湾紅茶で、東方美人と並ぶ台湾紅茶の代表になってきています。帰国して味わってみましたが、少しクドイ味がして、一度きりです。
「意匠村茶業」
大安森林公園の近くのリドホテルを利用するようになったので
近くにある、意匠村茶業を訪ねてみた。
この店は焙煎茶が売りの様すで、古典美人という焙煎が効いたお茶が売り物。
凍頂烏龍茶も購入しましたが、焙煎が効きすぎて、茶の香りが無くなってしまっている気がします。
「富宇茶行」
民権西路の撫順街にあります。以前サントスホテルへ宿泊した時に店の存在は確認していましたが、お茶の購入は初めて。
ご主人が英語も日本語も通じず困りましたが、日本語が達者な娘さんを呼んでくれてスムーズに買い物ができた。
2度目の訪問時には前年の訪問時に相手してもらった李佳澄さんを呼んでもらおうとしたら、スマホで対応してくれ、スムーズに買い物が出来た。
四季春の焙煎茶を2斤、阿里山高山茶の焙煎をテイスティングしたら、これが特筆もので、高ったけれどこれも2斤、更に龍珠茉莉花も1斤、合わせて5斤7,000元(27,000円ほど)にもなったが、1年分ですから。三福と同じように小分けパックしてもらい20個にもなり、リュック一杯に詰めて持ち帰った。
なお、ネット販売にも対応しており、ペイパルでの支払いが可能、後にネットでの茶葉購入もすることとなった。
廸化街を散策中に王錦珍という茶葉店を見つけて訪ねてみました。台湾茶ではなく、中国茶を輸入して販売しているお店です。
茉莉花茶と鐵観音茶を購入しました。
店の位置は、雙連駅から西へ向かい、淡水川に突き当たる手前の左側。台湾茶を取り扱っていないので、多分今後の訪問は無いでしょうね。
以下の画像は購入してきたお茶のパッケージです。




以下のギャラリーは、台湾で購入して自宅で味わった台湾茶の色々を小皿に載せて写真に撮ったもの。いろいろの茶葉があることが判ります。















その他にも訪れた茶葉店があります。林華泰の裏筋にある、東方美人専門店の恵美寿と永康街にあるプーアール茶専門店の沁園です。接客態度と高価なことに嫌気がさして一度ずつ訪ねたきりとなっている。
2019年の11月訪台時には、三福茶行と富宇茶行で、5キロを超える茶葉を購入してきました。富宇茶行の四季春・阿里山などの焙煎茶が気に入りました。
林華泰茶行をスルーしたことは初めて(^^♪。
なお、この両行は日本への郵送とペイパルでの決済が可能なので、台湾へ行かなくてもお茶の取り寄せが可能です。
2021年3月 コロナ騒ぎで台湾訪問が叶いません。2019年末に買ってきたお
茶が無くなってきたので、上記も富宇茶行へネットショッピン
グで購入しました。
四季春茶(焙煎)を1斤、龍珠茉莉花茶を1斤、高山茶のティ
ーバッグ60袋入りを3箱、送料込みで18,000円ほど。
2021年7月 今回は三福茶行へ注文して購入しました。鐵観音300g、阿里
山金宣茶300g、香片(ジャスミン茶)を600g、梨山ティーバッグ
を4箱でちょうど2Kg、料金はおよそ2万円でした。
2021年10月 次に富宇茶行にて龍珠茉莉花600gと阿里山焙煎茶600g、高山茶
ティーバッグを2ケース(90袋)購入、やはり2万円ほど。
今後も追記してゆくつもりですので、よろしく(^^♪
2023年3月 久しぶりに追記します。
何度か、アマゾンと楽天市場でお茶を購入しましたが、信用がお
ける有名店では価格が高過ぎで手が出ず、中国から取り寄せたと
言う店舗から3-4度購入しましたが、あまり満足できなかった
ので、改めて台北四平街の三福茶行から取り寄せました。
下記写真はパッキング前に現地から送ってくれた画像です。
特級ジャヤスミン茶2斤、阿里山金宣茶1/2斤、梨山高山茶ティ
ーバッグ30袋入り2箱を合わせ、全部で2万円ほどでした。
早速試飲しましたが、大満足でした。