ビッグマック指数について  🍔🍟

日本の経済の沈滞は確かに感じられ、円安も酷くなっている。最近は135円と低迷しています。そんな中でビッグマック指数と言う言葉が流行し、いろいろなところで取り上げられているので、自分なりに考えて見ました。


     
マクドナルドの店は世界で営業しており、その製品も共通なので、各国での単価をドルにで換算してランキングにすることが出来ます。同じメニューであるビッグマックの値段をドル換算して比較したものがビッグマック指数というらしい。日本の価格は390円ほどですが、ドルに換算しての国際比較では非常に低レベルであり、アメリカでの価格に対し半額ほど、韓国よりも安く、タイの国内価格よりも安くなっているとの指摘です。日本が貧しいことの証明だという。
 たしかに所得の上がり方が減速し、デフレ経済といわれて社会全体が停滞しているのは確かです。製造業の海外シフトが進み国内生産がその分減ったことで、若者の就職難などや、それに伴うフリーターの増加など社会現象が悪くなっていることは事実です。
 もともと国内労働力の費用が高すぎて、雇用費用が安い中国を始めとする海外へ生産工場が移転したことから始まったことなのです。世界を席巻した家庭電化製品も今や韓国や中国製が世界を席巻しているのが見えています。
 さてビッグマック指数が世界的に低く日本が世界ランク33位にあり、低価格国の代表になっていますが、これが日本が貧しいことの証明でしょうか? 一方で国民平均所得ランキングでも日本は22位と低レベルにあり、トップのアメリカと比べると半分程度とやはり貧しく見えます。しかし、これらはすべてドルの換算した上での比較であり、円を使って国内で買い物をする場合の価値で比較するべきものの筈です。
 平均国民所得でビッグマックを幾つ購入できるか? で比較する事こそ、裕福さ/貧しさの比較になる筈です。物価が安いと言うことは所得が高いということと同じであり、ドルに換算しての所得レベルランクとは全く違った結果が出ます。米国ではビッグマックの値段はほぼ2倍近くで、平均所得も2倍近くありますが、世界トップで日本人の2倍の所得のある米国人と同じ数を購入できる日本人が貧しいとは、いかなることでしょう?
 為替マジックに騙されているだけなのです。物価が安いのは貧しいことではなく、所得が高いと考えましょう。すなわち裕福な暮らしをしていることになります。
 ゼロ金利政策による円安ドル高の中で、ドルに換算した比較をすれば円貨が大変低く換算されます。過去にあったようにドルが70円ほどに相当すれば所得はドル変換すると2倍近くにもなるのです。 
 日本は米国に次ぐ豊かな国なのです。勘違いさせるようなメディアの取り上げ方は一つの観方に過ぎず私のように考えれば逆の結果が見えてくるのです。円高の時期にハワイへ旅行したことがありますが、ホノルルの物価の安さに驚きました。わずかの小遣いが
2倍以上にも増え、急にお金持ちのお大尽になったかのような気がしたものです。コストコやウォルマートなど大型ショッピングセンターにおける商品の 値段が日本における値段とは比べられないほど安くて、ハワイは物価が安いんだと驚き、コストコでホイール付きの巨大なショッピングバッグを購入してマカデミアナッツやハワイアンホストチョコなどをケース買いし、革靴やスニーカーなどの革製品、ジーンズなどの衣服ほか、山ほど買い物を抱えて帰国したことを思い出します(笑)。
為替レートによる価値観は海外旅行や輸出入貿易に関わって影響するものであり、国内で生活する費用は円なのです。使えるお金で何が買えるか?で裕福さを図るべきところをドルに換算しての所得の多寡を騒ぎ立てることには意味を感じません。
所得や物価水準が現状のままで、為替レートが70円になった場合を考えてみて下さい。
所得水準は2倍にもなり、物価もドル換算すれば2倍になりますが、国内で買い物をするには何ら今の状況と変わらないにも関わらず、所得水準ランクはアメリカと並び世界トップクラスになり、ビッグマックの値段も倍になるので、生活レベルには何らの変化がありません。それを為替マジックというのです。「物は考え様」とは昔からある諺であり、まさに正論ではありませんか (^^♪。

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