テネシーワルツ~チェンジングパートナーズ

オールディーズと呼ばれるジャンルの音楽があります。古い時代に流行ったポップスのことを言いますが、日本では戦後入ってきたアメリカンポップスのことを言う。
元のアメリカではカントリーミュージックやゴスペルソング、ジャズソング、フォークソングなどとジャンル分けされているようですが、全部合わせて当時はアメリカンポップスと言われていた。

 私は小学生から中学にかけての時代ですが、ラジオから流されていた音楽で日本の歌謡曲と並んでラジオから流される音楽の大きな部分を占めていたのです。現在のような国際化の時代ではないのでTVもなく、日本人の歌手が拙い英語で歌ったり、頓珍漢な訳詞を付けた日本風の歌になったりしています。多感な年ごろがそんな時代でしたのでオールディーズが大好きになりました。

 そんな中で思い出の歌として2~3曲取り上げてみます。幸いYouTubeに出ていますので、このページへ紹介しながら思い出を語りたいと思います。
第一番目はテネシーワルツです。  日本では江利チエミの大ヒット曲として知られており、私が最初にラジオで聴いたのも江利チエミの歌でした。
オリジナルはアメリカのパティ・ペイジという女性歌手が歌ったワルツのリズムに乗ったカントリーミュージックです。
3拍子のワルツのリズムに乗せたポップスというも今では珍しいですが、アメリカでは当時3拍子のワルツで歌うポップスが結構ありました。

英語の歌詞と私自身による和訳を以下に載せてみます。

Tennessee Waltz   song by Patti Page         
   
I was dancin’ with my darlin’ to the Tennessee   Waltz
When an old friend I happened to see   
I introduced her to my loved one
And while they were dancin’ 
My friend stole my sweetheart from me
I remember the night and the Tennessee Waltz
Now I know just how much I have lost
Yes, I lost my little darlin’ the night they were   playing The beautiful Tennessee Waltz
   

(テネシーワルツ 歌:パティ・ペイジ)


(彼とテネシーワルツを踊っていた時に)

(その時、偶然出合った幼馴染を)
(愛する彼に紹介したのよ)
(そして、二人が踊っている間に)
(彼女は大好きだった私の彼を奪ってしまったの)
(今も覚えているわ その夜とテネシーワルツの音楽) (なくしたものは、とても大きかったのよ。)
(そう、失ったのは小さかったころの彼の話)
(その夜、美しいテネシーワルツが流れていたのよ。)

江利チエミが歌った唄を含めて 日本では歌の意味を取り違えています。
 悲しい失恋の思い出として歌われていますが、失恋した相手は little darling 二人がまだ幼かったころ好きだった彼 と言っているのです。
 その時流れていた曲は ビューティフル な テネシーワルツ。
失恋の歌だったら ビューティフル なはずがない。
子供のころに、そんなことがあったという懐かしくも切ない、美しい思い出の唄なのです。 その意味が little darling と beatiful に込められていますが、日本語の訳詞歌詞では無視されています。  気が付いてもいなかったのかも。

パティ・ペイジの歌でそんな気持ちが良く伝わってきます、決して悲しい失恋の痛みではなくて、美しい思い出の歌なのです。

同じパティ・ペイジが歌った歌で、チェンジングパートナーズという同じようなワルツのリズムに乗せたポップスがあります。

テネシーワルツと同じような雰囲気の歌ですが、 ダンスパーティで 相手を取り換えながらワルツを踊るという際に 好きな相手が離れて行ってしまうので寂しい。
今度巡り合った時にはパートナー交代の合図があっても決して交代しないと決めた! という他愛のない思いを歌ったポップスですが、歌詞を含めて大変好きな歌です。
英語の歌詞を紹介しておきますね。

日本の演歌の心にも通じ合うものがあると思います。
歌はメロディも大切ですが歌詞が歌の心を表すものですから、和訳が難しい。
日本語の歌詞をつけると元の意味が伝わりません。
英語のままで理解しなくちゃいけませんね。

                     2016.5.9. マンダム